自分は何包茎なの?
こんにちは。BOSSクリニックです。
当院にご相談いただく方の中には、他のクリニックで診察やカウンセリングを受けた事のある患者様も多いですが、それ以上にクリニックへのご相談自体が初めてという患者様の方が多いです。そのような患者様から「自分が何の包茎なのか分からない」というお話しをお伺いすることもしばしば。
そこで、今回は包茎の種類について詳しく解説したいと思います。
◆主な3つの包茎
世の男性の7割は包茎だと言われていますが、包茎には大きく分けて3つの種類があります。
1.仮性包茎
仮性包茎とは基本的に亀頭が包皮に覆われているが、通常時も勃起時も包皮を剥く事が可能な包茎を指します。包皮を剥く際に、特に締め付け感や剥きにくさを感じない場合は仮性包茎である可能性が高いです。また、場合によっては勃起すると自然に亀頭が露出するという方もいらっしゃいます。
2.真性包茎
真性包茎とは仮性包茎と反して、通常時も勃起時も包皮を剥く事が出来ない包茎です。包皮の口が極端に狭かったり、亀頭が包皮と癒着していると通常時でも包皮を剥くことが難しく、少しも亀頭を出せたことがないという方が真性包茎にあたるかと思います。真性包茎は排尿時などに支障がある場合、病気の治療として保険適用内で治療できる可能性があります。
3.カントン包茎
カントン包茎は仮性包茎と真性包茎の間のような状態です。通常時はスムーズ包皮を剥く事が可能ですが、勃起すると包皮の締め付けが強く亀頭を露出させるのが難しいです。全く包皮が剥けないわけではないからこそ、無理に力と勢いで包皮を剥いてしまい戻せなくなってしまう方もいらっしゃいます。戻せなくなるとうっ血したりひどく腫れて手遅れになる可能性がありますので、心当たりのある方は決して無理をしないようにご注意ください!
◆それ以外の包茎
先ほどご紹介した包茎は比較的有名で、ご存知の方も多いかと思います。包茎の種類というのは基本的に成長期を終えて身体の変化が起こらなくなった時点で決まってくるのですが、中には30代以降で包茎になったりする場合があります。それを「後天性包茎」と呼ぶのですが、もともとは違ったのに気づいたら包茎になっていたり、若い頃とは違う包茎の種類に変わったりという事もあるんです!そんな後天性包茎にもいくつかパターンがありますのでご紹介します。
・肥満による埋没型包茎
体形の変化で起こる症状です。太って下腹の脂肪がつくと脂肪が邪魔をして陰茎が下腹部に埋もれてしまいます。また包皮が脂肪で押し出されてしまうため包茎の状態になってしまいます。ひどい場合は下腹部で隠れてペニスが見えなくなってしまう場合もあります。
・老人性包茎
こちらはその名の通り、年齢を重ねることで包茎になっていく症状です。加齢とともに肌のハリが失われていき、顔にもたるみやシワが出来ますが、それと同じくペニスのハリも失われ包皮がたるみ、包茎の様に余ってしまう事があります。また陰茎を支える下腹部の筋力も衰えていき、体内に根元が埋まって全体的なサイズダウンから包皮が余る場合もあります。
・糖尿病性包茎
糖尿病と包茎って関係あるの?と思われるかもしれませんが、意外とお悩みの方が多いパターンのひとつです。糖尿病性包茎は、仮性包茎の方がカントン包茎や真性包茎になってしまう事を指します。
まず糖尿病を患うと免疫が低下し傷の治りが遅くなるのですが、手指やペニス(包皮)など末端の栄養不足も同時に起こるので、傷つきやすく治りにくいという悪循環に陥ります。そうすると包皮の先端が痒くなったり、あかぎれの様に裂けてしまう「包皮炎」を引き起こします。包皮炎が起こっても治りにくいせいで何度も繰り返してしまうので、どんどん包皮の先が固くなっていきます。するとだんだん包皮を剥くことが難しくなっていき、ひどい場合は全く剥けなくなってしまう事もあります。
◆結局、自分は何包茎なの?
いかがだったでしょうか。このような記事を読むと、「自分は○○包茎だ!」と決めたくなりますよね。ですが、実際には医師による診察をしていない状態で、種類は断定できません。というのも、患者様それぞれ「剥きにくい」や「締め付ける」の感覚が完全に一致している訳ではない為、自己判断と医師の見解がズレてしまう可能性があります。今回ご紹介した包茎は診察の上で問題無ければ、包茎治療で改善が可能です。治療をお考えの方は、今回の内容はあくまで参考としてお考えいただいて、詳しくは必ず泌尿器科や専門クリニックでご相談をしていただければと思います。
それでは、また。